アマゾンの2015年のEPSが1.25ドルで、昨日の終値828.7ドルからPERを計算すると663倍 になります。
ちょっと株式をかじった事のある方は、こんなPERの高い株は買えない!! という反応になります。
ただ、アマゾンのEPSは、急速に改善傾向にあり、2016年末でEPS5.81ドル、2017年末でEPS10.5ドルが予想されてます。
PERを計算すると、2016年末で142倍、2017年末で79倍になります。
これは、アマゾンの北米事業とAWSが好調だからです。
2016年第2四半期の営業利益は12.8億ドルですが、北米部門が7億ドル、AWSが7.2億ドル、Internationalが-1.3億ドルになってます。
純利益は、第2四半期だけで8.57億ドルで、2015年の通期の6億ドルを超えてしまっています。
北米部門は、書籍とか家電等の小売りの北米地域だけを言ってますね。
Internationalは、イギリス、ドイツ、日本等が含まれます。
これでもPERは、高いじゃないかー という人が多いはずですね。
なにしろ、研究開発とコンテンツ費に年間125億ドルも使ってますからねぇ。
これをゼロ(普通の小売業にこんな費用はない)にすると、663倍のPERが28倍に改善しちゃいます。
よって、アマゾンは既存の小売り事業と同じにとらえてはいけなく、ハイテク企業ととらえないといけないでしょう。
ハイテク株って、ベンチャー企業の時は、基本、高PERですよねぇ。
そういうふうにとらえて、投資する必要があるかと思います。
ただ、アマゾンの場合は、ベンチャー企業のような投資はしてますが、過去10年の売り上げをみると実績十分に思えるので、問題ないかなぁーと思います。
口先だけの経営者もいっぱいいますので、過去10年の売り上げ、EPS等の分析は必須ですね。
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