仕事でアメリカにいってきた会社の人がアメリカは物価がめちゃめちゃ高いって言ってました。
現在は2018年ですが、23年前の1995年の時は日本の方がめちゃめちゃ物価が高かったのです。
1970年に1ドル360円だったのが、1995年には1ドル90円になったので、為替のせいでアメリカ人には4倍も上昇したようにおもえたのが1995年の時の環境でした。
それから23年たった日本は缶コーヒーがいまだに120円と23年前とほぼ同じ金額です。
10円くらいあがったように感じるのは消費税のせいです。
そして、アメリカは年に物価が2%程度あがるので、23年もたてば複利計算で、
1.02^23 = 1.58倍
にも物価が上がってしまうのです。
ここに1ドル90円が1ドル110円のドル高円安になったのですから、為替の影響で
110÷90 = 1.22倍
の物価上昇に感じられます。
アメリカの物価上昇と為替の影響をかけると
1.58×1.22=1.93倍
と1995年に比べてアメリカの物価が相対的に2倍になったのと同じなんですよね。
こういう議論でよくでてくるのが日本の物価はあがらないため、ドル円が110円から55円に半減すれば、物価が同じになるじゃないかという事です。
ドル円が55円はおろか、80円とか90円になるほど日本経済が強いとは思えません。
それに日本だけがいつまでたっても物価があがらない状態である事の方が異常だと思うのです。
個人的にはドル高円安による輸入物価の上昇、そして日本の物価の上昇となる方だと考えてるのです。
ですので、現在の1ドル110円は円安の水準ではなく、円高の水準だと思うのです。
スポンサーリンク