個人的に株式投資において、自分が最重要視してるもののひとつがFCFという株式投資用語です。
これを理解するだけでも株式投資家として、秀でる事になると思います。
FCFの概要
FCFとは Free Cash Flow の略です。
営業キャッシュフロー + 投資キャッシュフロー = フリーキャッシュフロー(FCF) になります。
こう書いても何の事だか、さっぱりわかりませんよね?
サラリーマンの家庭だと下記の表のようにまとめる事ができます。
旦那さんの収入30万円と奥さんの収入4万円は現金でもらいます。
住宅ローンの8万円、食費の8万円、光熱費の2万円、その他の7万円、先月のカードの支払いの2万円はすべて現金での支払いです。
まず、旦那さんと奥さんの収入は企業でいう本業の利益になります。
これを営業キャッシュフローといい、収入なので、+34万円になります。
また、総支出の27万円は家計にとっては必要不可欠な支出ですよね。
企業も同じで本業を営む上で、必要不可欠な生産設備などの支出があります。
これをキャッシュフロー計算書では投資キャッシュフローといいます。
支出になるので、-27万円です。
ちなみに食費のうち、1万円はカードで支払ってしまうと来月の現金払いになるので、投資キャッシュフローは-26万円になります。
キャッシュフロー計算書で大事なのは、現金の動きです。
営業キャッシュフローの34万円と投資キャッシュフローの-27万円を足した7万円がフリーキャッシュフローとなります。
7万円は自由に使えるキャッシュという意味で、フリーキャッシュフローなんですよね。
後、手元に7万円のキャッシュが本当に残ってるという意味にもなりますね。
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アマゾンのFCFを分析してみる
アマゾンの2017年のフリーキャッシュフローは下記表のように営業キャッシュフローの184億ドルと投資キャッシュフローの-138億ドルを足した46億ドルになります。
アマゾンの営業キャッシュフローの特徴的なところは純利益は30億ドルのみです。
しかし、減価償却費から115億ドルものキャッシュがあります。
在庫、売掛金・買掛金、未払い費用の合計ではキャッシュの出入りをうまく±0にしてますね。
これにより、営業キャッシュフローは184億ドルのプラスとなります。
投資キャッシュフローは138億ドルのマイナスですね。
必要不可欠な生産設備などの支出ですから、当然といえば当然ですね。
2017年はフリーキャッシュフローで、健康に良い自然食品を取り扱ってる小売りチェーンのホールフーズを買収に行きましたね。
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